ビジネス系の偉人の本て、大体途中で読むのをやめてしまうことってありませんか?
最初グワーッと発展していくところは面白いんだけど、中だるみというか、停滞を感じると
みたいな感じ。
しかし、この本は最後までドキドキしながら読んでしまいました。まるで小説を読むかのような感覚。
読む本に迷っていたらぜひオススメします。買って一片の悔いなし。
GWステイホーム支援!緊急事態宣言下でも楽しく過ごすためのオススメ本5選!
そもそもリクルート事件をちゃんと知らない平成生まれ
名前は知っていましたよ? でも
平成生まれ
政治家の子供を優遇したとか?
くらいの知識でした笑。(よく考えたら企業が誰を取ろうがスキャンダルにはならないか笑)
あの株式会社リクルートが起こした不祥事だったとは恥ずかしながら知りませんでした。
その点だけでも学びがありました笑
リクルートの理念「まだ、ここにない出会い。より速く、シンプルに、もっと近くに。」
紙ベースで作られているものだけでも以下の4誌は有名ですよね。
- ゼクシィ
- SUUMO
- カーセンサー
- じゃらん
Web中心の事業だと
- リクルート
- スタディサプリ
- ホットペッパービューティー
- ホットペッパーグルメ
- Air PAY
いずれも株式会社リクルートが提供しているサービスです。
あらためて並べてみるとヤバすぎる・・・
葬式のあっせんも始めれば「ゆりかごから墓場まで」リクルートで情報を得られますね。
医療や介護、葬儀などシニア向けのビジネスは、リクルートの新規事業提案制度「New RING(ニューリング)」でも、毎年のように何十件と若手社員からアイデアが出るという。
出典:東洋経済 リクルートは”自らの限界”を超えられるか? 迫る「破壊的競合」を前に、隠れた”巨人”は…
苦戦しているようですが、やろうとしてるみたいです笑
こんな超ヤバい企業を作った江副さん。
社名の通り、新卒採用をしたい企業からの広告を作ることから始めたようです。
デジタル化により既存のメディアが崩壊する。
それをコンピューターが一般的になる前から予見していたようで、既得権益化している企業を相手に社会をかき回す様が痛快でした。
読んでいるとどうしても堀江貴文さんを連想してしまう
時代の寵児として社会をかき回して注目を浴びた江副さん。
リクルート事件により失脚、執行猶予が認められるものの有罪判決を受けます。
半ばでっち上げに近い起訴、取り調べの様子を読んでいるとホリエモン、堀江貴文さんとかぶって見えてきます。
勢いのある起業家を嫉妬によりつぶしてしまう、その社会的性質は当時から変わっていないのかも知れません。
社史に名前がない創業者 しかし今の事業内容からは彼のDNAを色濃く感じる
本の中で
リクルートのホームページ上の社史には、リクルート事件のことも、創業者・江副浩正の名前もない。
大西康之.起業の天才!―江副浩正8兆円企業リクルートをつくった男(Kindleの位置No.298-299).東洋経済新報社.Kindle版.
とあったので、確かめてみましたが本当にありませんでした。
1960年3月31日。東京の小さなビルの屋上プレハブでリクルートは産声を上げました。
「株式会社リクルートについて 沿革・歴史」 より
年月や、ビル屋上のプレハブで、情報は載っているのに・・・
それでも、江副さんが退社した後のリクルートをの沿革を見ると江副DNAをすごく感じます。
(会ったこともないのに変な話ですが笑)
彼が作りたかったものはリクルート事件により出来なくなってしまったことも多々あるのだろうと思います。
ただ、脈々と経営理念が引き継がれていったんだな、と感じます。
この本を読んだ後に、ぜひ株式会社リクルートのホームページの「沿革・歴史」を読んでみてください。
謎にグッときます笑
今回もお読みいただきありがとうございました!
