夏も盛りになってきて、セミが騒がしく鳴く季節となりました。
おそらく日本人なら誰しも一度は
と考えたことがあるのではないでしょうか。
というキザなセリフを聞いたこともある人もいるかも知れません。
思い返してみると、セミだけでなくゴキやカブトムシなどの多くの昆虫は仰向けになって死にますよね。なぜなんでしょう。
意外と知らない、気にもかけていない”生き物の死にざま”についてとても面白い本がありましたので、紹介させていただきます。
「生き物の死にざま」で取り上げられている動物リスト
「生き物の死にざま」で紹介されている死にざまは以下の通りです。
- セミ
- ハサミムシ
- サケ
- アカイエカ(蚊)
- カゲロウ
- カマキリ
- アンテキヌス
- チョウチンアンコウ
- タコ
- マンボウ
- クラゲ
- ウミガメ
- イエティクラブ
- マリンスノー
- アリ
- シロアリ
- 兵隊アブラムシ
- ワタアブラムシ
- ハダカデバネズミ
- ミツバチ
- ヒキガエル
- ミノムシ
- ジョロウグモ
- シマウマ
- ライオン
- ニワトリ
- ネズミ
- イヌ
- ニホンオオカミ
- ゾウ
いくつか死にざまが有名な動物もいますね。
例えばカマキリなんてのは、”交尾している途中でオスがメスに食べられてしまう”という点は有名ですよね。
でもなんでそんなことをする必要があるのか。
オスが食べられることで”どんなメリットがあるのか”まで突っ込んで考えたことのある人は少ないのではないでしょうか。
そんな点まで紹介してくれる本です。
「生き物の死にざま」はユーモアあふれる文章が秀逸
著者である稲垣 栄洋さんは静岡大学教授です。かつて農林水産省で働いた経歴もお持ちで、「お堅い人が書いたお堅い専門書なのかな」と思いました。
しかし、文章を読んでいい意味で裏切られました。
彼女に与えられたミッションはこうだ。何重にも張り巡らされた防御網を突破して、敵の隠れ家の奥深くに侵入する。そして、敵に気づかれないように、巨大な敵の体内の目標物を奪う。もちろん、それで終わりではない。そこからさらに防御網をかいくぐって見事に脱出し、無事に帰還しなければならないのだ。
こんなハードなミッションを成し遂げるヒロインを主人公にすれば、ハリウッド映画顔負けの大作となること間違いないだろう。
このヒロインこそが、私たちの血を吸いにやってくるメスの蚊である。
蚊はメスだけが血を吸うのである。
稲垣栄洋.生き物の死にざま(Kindleの位置No.273-275).草思社.Kindle版.
上記文章は”アカイエカ”の章からの抜粋です。
もちろん専門的な内容はしっかり紹介しつつ、上記のようなユーモアあふれる文章がこの本の大変すばらしい点だと思います。
「生き物の死にざま」は子供に与えるのもオススメ
紹介した通り、科学的な面はしっかり押さえつつユーモアあふれる文章ですので小学生の読書感想文、自由研究のヒントとしても有用です。
取り上げている生き物の中に社会性動物も多くいますので、それら動物の死にざまはなかなかに考えさせられます。
社会性動物とはまた違いますが、ニワトリの章は経済動物としての合理的飼育について紹介されているので、そちらも読んでみても学び、気づきがあります。
もちろん大人読むのもオススメです。
暑すぎて外出しにくい昨今、こちらの本を読んでみるのはいかがでしょうか。
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今回もお読みいただきありがとうございました!