【研究紹介】妊娠中、授乳中の人も新型コロナウイルスワクチンを打っても大丈夫? 赤ちゃんへの影響は?

日本も意外と大規模摂取センターが順調に稼働しているようで、それに加えて職域摂取も開始されました。

私はまだ20代ですので、自分が摂取する番は年末くらいかなぁと思っていたんですが、私にも職域摂取のメールが回ってきました。

予約状況次第なようですが、7月か8月には打てる見込みなようです。

そんな中、科学雑誌Natureに「新型コロナワクチンと母乳」に関する重要なニュースが載っていましたのでシェアしたいと思います。

COVID vaccines and breastfeeding: what the data say

結論から言うと「授乳中のお母さんも新型コロナウイルスワクチンを打っても問題は認められなそう」という内容です。

予想よりも早く私たちの世代も打てる機会がやってきて、知識がまだ追いついていないという人も多いと思います。

そんな方にぜひ読んでいただければと思います。

ぜひご覧ください!

妊娠中の方も授乳中の方も摂取可能

妊娠中、授乳中の方でもワクチンの接種をすることができる

現時点では日本の制度上妊娠中、及び授乳中の方でも新型コロナウイルスワクチンを接種することは認められています。

海外の事例をもとにしても、妊娠中や授乳中の方が接種を避けるべきという実験データはありません。

むしろ、妊娠後期の方は新型コロナウイルスにかかると重症化するリスクが高いと言われています。

これは胎児がお腹にいる分肺が圧迫されており、呼吸機能の低下がより深刻に表れやすいと言われています。

その観点からみても、基本的に新型コロナウイルスワクチンを接種するメリットはデメリット以上にあると考えられます。

*最終的には産婦人科の先生に相談して決定してください。

たしかに妊娠中に打つべきでないワクチンの種類もある

BCG、麻疹風疹、水ぼうそう、おたふくかぜなどは一般的に生ワクチンを使って予防します。

生ワクチンとは、病原体を弱毒化させたワクチンであり、「毒性は弱いけど感染力を完全に失ってはいない」状態です。

なんでそんなものを使うかというと、感染力が若干ある分体内で多少増殖し、免疫力が付きやすいからです。

生ワクチンは妊娠中の方は接種することはできません。

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンと言われて、「感染力を完全に失っている」種類です。

不活化ワクチンは妊娠中でも接種可能です。

日本で認可されている新型コロナウイルスワクチンはmRNA型ワクチンですので、これも感染力はありません。

そのため、新型コロナウイルスワクチンも妊娠中でも接種可能です。

新型コロナウイルスワクチンと母乳の研究

新型コロナウイルスワクチンは母乳中に検出されていない

これまでに研究された限り、日本で認可されているファイザー製ワクチン、及びモデルナ製ワクチンのいずれでも、接種した人の母乳中からワクチンは検出されませんでした。

一方で、接種したことで母親の体で作られた“新型コロナウイルスに対する抗体”は検出されました。

母乳中に含まれる抗体は赤ちゃんの免疫に重要な役割を果たしていると言われています。

母乳によって新生児の免疫はサポートされている

ヒトの体は積極的に抗体を母乳に送り込んでいる

妊娠と母乳についての研究者であるオスロ大学のHedvig Nordeng氏は

Hedvig Nordeng

母乳は栄養である以上に薬である

と言っています。

母親の体の中では、母乳を作り始める際に抗体を作る細胞であるB細胞を胸に集合させます。

そこで盛んに抗体を作らせ、それをせっせと母乳中に送り込み、子供に与えています。

つまり、体は積極的に抗体を子供に与えようとする仕組みになっているようです。

母乳を接種している赤ちゃんは病気にかかるリスクが低い事実

生後半年ごろまでの赤ちゃんは、自分だけで十分な免疫を作ることができません。

母乳はその不完全な免疫をサポートしているのではないかと言われています。

例えば、母乳で育てられた赤ちゃんはそうでない赤ちゃんに比べて中耳炎になるリスクが低いという研究結果があります。

また、インフルエンザワクチンを接種した母親に授乳されている赤ちゃんのインフルエンザ感染率も低いという結果もあります。

抗体が口内、喉などで作用している?

さすがに母親が作った抗体が直接赤ちゃんの消化器を無事通過して吸収される、というのは抗体がタンパク質である以上考えにくいと思います。

それよりは、口内や喉などで抗体が直接ウイルスに結合して感染力を奪っているのでは?と考えられています。

実験室レベルの研究ですが、抗体と結合したウイルスは感染力を失うことが示されているので、あながちあり得ないことでもないのかと思われます。

結論:産婦人科の先生と相談してOKなら受けたほうがメリットが大きい

以上の理由で、基本的に妊娠中の方も授乳中の方も、新型コロナウイルスワクチンを接種するメリットは大きいと考えられます。

もちろん個人の体質、既往症などから全員が受けたほうがいいとは断言できません。

産婦人科の先生に相談し、OKだったらぜひワクチンを接種してみるのも検討してください。

今日もお読みいただきありがとうございました!

他の新型コロナウイルスについての関連記事:新型コロナウイルスはペットにもうつる? ヒトから動物へうつった例紹介

コメントを残す