NMNってご存じでしょうか。
ニコチンアミドモノヌクレオチドの略称で既にサプリなどで売られています。
以前からNMNをマウスに投与すると老化が予防されることが報告されていましたが、ヒトでの効果は不明でした。
今回、「NMNをヒトに投与することで健康改善効果が認められた」という論文が2021年4月に報告されましたので、紹介させていただきます。
論文:Nicotinamide mononucleotide increases muscle insulin sensitivity in prediabetic women
しかも驚きなのが、この論文は科学雑誌Scienceに掲載されました。
科学雑誌界ではCell、Nature、Scienceは権威が高いTop3です。
それだけに、NMNに対して科学界も関心を示しているのが伺えます。
*基本的にこの3誌で、「〇〇という機能素材がヒトの健康に効いた」という俗っぽい研究は掲載されません。もっと純粋に科学っぽい内容が掲載されます。
それでは論文の内容の紹介に移ります。
NMN構造式(Wikipediaより)
NMNをもちいた臨床試験
この臨床試験の試験条件
- 対象者:60歳前後の肥満、あるいは太り気味な女性(BMI25.3~39.1)
- 摂取量:250 mg/日
- 摂取期間:10週間
- 比較対象:NMNの分解物摂取群
*NMNは代謝されると2PYという成分に変わります。比較対象には2PYを投与しています。
試験結果と考察
NMNを摂取することで以下の結果が得られました。
- 血中NAD量が増加した。(NMNはNADに変化することで作用します)
- インスリン感受性が改善した。(糖尿病はだいたいインスリン感受性が低下することで生じます。)
このことから、NMNはマウスだけでなく、ヒトにおいても健康改善効果がある可能性が示されました。
ただ、この臨床試験結果を元にしてそう遠くない先に
「血糖値が気になる方へ」
というキャッチフレーズで機能性表示食品になると思います。
NMN買うとしたらいくらで買えるか
今回の臨床試験での摂取量(2粒で250 mg)の商品を探すとこちらの商品が売れているようです。
価格はそれほど高くないですし、試しに飲んでみるくらいだったらいいかも知れません。
安価なNMNサプリメントの原料輸入元が中国などで、純度があいまいという指摘もあります。
こちらはNMNの原料から生産まで純国産とのことなので、安心感は高いかもしれません。
NMNについてもっと知りたい方はこちら
堀江貴文さんが熱く語っています。
ご本人も摂取されているようですね。
今回もお読みいただきありがとうございました!
類似の記事:コーヒー摂取量と健康の関係 どれくらい飲んでも問題ないのか コホート研究紹介