かなり面白い研究成果が報告されました!
2021年5月12日に科学雑誌Natureに掲載された研究成果なんですが、
考えるだけで文字が書けるようになる実験結果が示されています。
論文タイトル:High-performance brain-to-text communication via handwriting
SF好きな方、アニメが好きな方には刺さりそうな内容です!
ぜひご覧ください!
何を目的にした研究なの?
この論文では、脳卒中や神経の病気などによって、手を自由に動かせなくなった方を対象として研究がされています。
現在は、しゃれべない患者さん向けには下の動画のような商品が売られています。
目線と指を動かして平仮名を指定し、コミュニケーションが取れるようになっています。たまにテレビで見ますね。
動画の通り、現時点では文字を指定するスピードも遅いという課題がありそうですね。
手が完全にマヒしてしまっていると使いにくいかもしれません。
全く伝えられないわけではありませんが、課題はいくつもありそうです。
具体的にどうやって読み取るの?
今回の論文では、運動を司る脳の領域に電極を埋め込んで行われています。
患者さんはその状態で、指示されたアルファベットを手で書くイメージします。
そうすると、電極が脳の活動を計測します。
その計測結果を、機械学習により解析することで
研究者
と読み取ることができました。
健常者の手書きの速度は大体1分間で100アルファベット程度だそうです。
この機械を付けたばかりのころは1分間に約60アルファベットしか読み取れなかったようですが、トレーニングを5日間行うことで1分間に約90アルファベットくらいまで改善しました。
ほぼ手書きとあまり変わらない速度ですね。
書き間違える率は5%程度くらいだったようなので、精度もかなり高いようです。
(私は手書きでもっと間違えている気がします)
この結果はどう活用できそう?
この研究の被験者のように、半身不随になられた方にはもちろん有効です。
脳の電気信号から動きを読み取る点から考えると、よりリアルなゲームなんて作れたりするかも知れませんね。
前に動けと思ったら前に動く、そんなゲームができたら間違いなく売れます!
攻殻機動隊の面もありますし、ソードアートオンラインのような一面もありますね。
ソードアートオンラインで描かれていたように、病気で学校に通えない子供たちがロボットとこのシステムを活用して学校に行く、なんてこともできるかも知れませんね。
脳で動く状態を想像して、それをロボットに伝えて操縦できれば、よりリアルな体験になるかもしれません。
そのころはリアルな教室でなくバーチャルな教室かもしれませんが、それはそれでよりリアルなバーチャル世界が作れそうです。
後は、スポーツの動きとかを電子化して、インターネット上で販売するなんてのができたりするかも?
例えばテニスのサーブを習いたい人が、プロが打つサーブの動きを電子データとして読み込んで、自分の体で体感する。など
スパイモノみたいな発想ですが、逆に脳にaという電気信号を送るとaを思い浮かべるんでしょうかね。だとしたら、洗脳なんてのにも使われるかも?
妄想が尽きません笑
将来は攻殻機動隊のように、頭の一部にプラグを刺す装置が埋め込まれていて、それを利用してインターネットに入ったり何かを動かしたり、そんなことが普通になったりするかも知れませんね。
今日もお読みいただきありがとうございました!
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