肉を食べるのってあまり体によくないイメージありますよね。
肥満の原因になる、コレステロールが上がる、そんなイメージ。
しかし、実際のところはどうなんだろう。
量にさえ気を付ければタンパク質源になるはず。なにより、
という人も多いはず。(私を含め)
ならば、どれくらいの量ならば健康的に過ごせるのか、研究データを基に考えてみましょう。
ウィンナーとかの加工肉って体に悪いというけどほんと?という方のための情報も含まれています。
この記事は、国立がん研究センターが中心となって行っているJPHCコホート研究の成果をもとに作成しています。
一日に約100 g肉を食べる男性の死亡率は18%高い
まずは結果の表をご覧ください。
Table 2
Adjusted hazard ratios of mortality by meat consumption status (men).
Table 3
Adjusted hazard ratios of mortality by meat consumption status (women).
より引用し抜粋。*は統計的有意差を示す。
「肉をよく食べる」男性は死亡率が18%増加する結果になりました。女性は統計的な差は認められなかったようですが、増加傾向にはあるようですね。
男女ともに「肉をよく食べる」グループは、1日あたり平均して105 gの肉を食べているようです。
「肉をそこそこ食べる」グループは1日あたり58 gの肉を平均を食べているようですので、差は結構大きいように感じますね。
ともかく、肉は1日当たりおおよそ50 gの摂取に抑えた方がいいようです。
赤身も豚肉も牛肉も食べ過ぎる人は死亡率が高い
食べ過ぎがよくないのはわかった。
しいて食べるならどの肉?豚肉ならセーフ?なんか牛肉はアウトくさい。と思いますよね。
今回の研究では食べている肉ごとにも統計解析したようです。
その結果、赤身肉だろうが豚肉だろうが牛肉だろうが「よく食べる」グループの死亡率は1割ほど高かったとのことです。
しいて言えば、鶏肉は摂取量が多くても死亡率への影響が認められなかったようです。
ただ、鶏肉を一番食べているグループでも1日当たり15 g以下しか食べていないという回答結果なので、豚肉を鶏肉に置き換えたらいいというわけではないかも知れません。
(豚肉を一番食べているグループは1日当たり50 g摂取する)
加工肉の摂取量と死亡率に相関は認められない
今回の解析では、ウィンナー等の加工肉の摂取と死亡率に相関は認められませんでした。
加工肉には添加物が多く含まれているから体に悪い、などと言われていますし、実際大腸がんの発症と関連があるとも考えられています。
参考 加工肉が、がんを引き起こす仕組みと影響海外癌医療情報リファレンスただ、「加工肉をよく食べる」と回答したグループでも1日の摂取量は10 g程度しかなく、根拠となる海外の調査結果と比べて非常に少ない量しか摂取していないことがわかりました。
参考サイトだと1日76 gの摂取量で大腸がんとの関連を検討しています。イギリスでの平均的な摂取量だそうです。
76 gの加工肉って、ウィンナーの「香薫」1袋弱くらいです。たまには食べますが毎日は食べませんよね。
WHOも加工肉を食べ過ぎないようにと指摘していますが、少なくとも日本人が摂取している程度の量であれば目くじらを立てて忌避するほどではないと考えられます。
これまでウィンナーを買うとき一瞬頭に「発がん性がある可能性」がよぎっていましたが、これからは気にせず買います笑
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