リュウジさんのTwitterで「シュウ酸の悪影響」について議論が起きていたので、実際科学的にどうなのか調べてみました。
すいません、たまたま流れてきたので言わせてください
シュウ酸は確かに人体に影響があると言われていますが、過剰に摂取するのがいけないだけです
コーヒーやお茶、キャベツなどにも多量に含まれます
シュウ酸を理解し上手に付き合っていくのが正しいと思います
詳しくはhttps://t.co/3KLW8vwWeU https://t.co/ZXtBKTXHQj
— リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ (@ore825) April 12, 2021
論文を複数まとめた結果以下の結論になります。
・シュウ酸摂取量が尿路結石の原因になるという疫学的データは調べた限り見つからない
・動物性タンパク質摂取量、フルクトース摂取量の増加がリスクと考えられている
・肥満、糖尿病患者で尿路結石のリスクが高い
尿路結石はメタボリックシンドロームの1種と捉えるのが妥当だと考えられます。
そもそも日本でどれくらいの人が尿路結石を発症するのか
尿路結石の患者は年々増加しています。
2005年の患者数は1965年の患者数に比べて3倍に増加しているようです。
出典(尿路結石の疫学)
年間10万人あたり429人程度発症するようです。(再発を含む)
一生のうちに罹患する割合は、男性で15.1%、女性で6.8%程度です。
シュウ酸以外の食事による影響が大きい
調べた限りですが、以上のリスク因子が挙げられます。
面白いことに、複数の論文を調べましたが、いずれもシュウ酸摂取量と発症率の相関を調べていませんでした。
そのため、少なくとも尿路結石の業界では「シュウ酸摂取量をコントロールするよりもほかの改善点にアプローチしよう」と考えているのではないでしょうか。
どのくらいのフルクトース摂取量なら大丈夫かを論文を基に算出すると
およそ60g/日以下であればそれほど尿路結石のリスクを上げないようです。
*1日の摂取カロリーを2000 kcalとして計算
結論
今回調べてみた結果から「シュウ酸にあまり神経質になる必要はないのでは?」と感じました。
シュウ酸の代表格はホウレンソウ、タケノコなどをイメージしますが、1965年と比べてこれらってむしろ食べなくなっていませんか?
これまでホウレンソウを食べない言い訳に「シュウ酸が尿路結石のリスクになるから・・・」と避けていた私ですが、これを機に食べようかと思います笑
今回もお読みいただきありがとうございました!
最近Podcastを始めましたので、よろしければそちらもぜひお聞きください!