シュウ酸は尿路結石の原因になる? コホート研究が示すリスク

リュウジさんのTwitterで「シュウ酸の悪影響」について議論が起きていたので、実際科学的にどうなのか調べてみました。

 

 

論文を複数まとめた結果以下の結論になります。

・シュウ酸摂取量が尿路結石の原因になるという疫学的データは調べた限り見つからない

 

・動物性タンパク質摂取量、フルクトース摂取量の増加がリスクと考えられている

 

・肥満、糖尿病患者で尿路結石のリスクが高い

尿路結石はメタボリックシンドロームの1種と捉えるのが妥当だと考えられます。

 

そもそも日本でどれくらいの人が尿路結石を発症するのか

尿路結石の患者は年々増加しています。

2005年の患者数は1965年の患者数に比べて3倍に増加しているようです。

出典(尿路結石の疫学)

年間10万人あたり429人程度発症するようです。(再発を含む)

一生のうちに罹患する割合は、男性で15.1%、女性で6.8%程度です。

 

 

シュウ酸以外の食事による影響が大きい

調べた限りですが、以上のリスク因子が挙げられます。

面白いことに、複数の論文を調べましたが、いずれもシュウ酸摂取量と発症率の相関を調べていませんでした。

そのため、少なくとも尿路結石の業界では「シュウ酸摂取量をコントロールするよりもほかの改善点にアプローチしよう」と考えているのではないでしょうか。

 

どのくらいのフルクトース摂取量なら大丈夫かを論文を基に算出すると

およそ60g/日以下であればそれほど尿路結石のリスクを上げないようです。

*1日の摂取カロリーを2000 kcalとして計算

 

結論

今回調べてみた結果から「シュウ酸にあまり神経質になる必要はないのでは?」と感じました。

シュウ酸の代表格はホウレンソウ、タケノコなどをイメージしますが、1965年と比べてこれらってむしろ食べなくなっていませんか?

これまでホウレンソウを食べない言い訳に「シュウ酸が尿路結石のリスクになるから・・・」と避けていた私ですが、これを機に食べようかと思います笑

 

今回もお読みいただきありがとうございました!

最近Podcastを始めましたので、よろしければそちらもぜひお聞きください!

Podcast ~Scicast~

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