科学論文は無料で読めるようになる? オープンアクセスという時代の潮流について

普通雑誌ってお金を払って読みますよね。私は立ち読み派なので払ってませんが笑

科学雑誌も少年ジャンプのような漫画雑誌と同様に、お金を払って読むのが普通です。

ただ、最近オープンアクセスという無料で論文が読める制度が科学雑誌会で発達しつつあります。

最近紹介したこちらの論文もオープンアクセスです。というより、科学雑誌の購読費は非常に高く、オープンアクセスでなければ趣味レベルでは到底読めません笑

1論文数千円するのも珍しくない世界です。

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オープンアクセスはどういう仕組みか

ONE PIECEで例えてみましょう。

私たちがONE PIECEを読みたければジャンプを買う、単行本を買うなどして集英社にお金を支払いますよね。

オープンアクセスでは、尾田栄一郎さんが集英社にお金を支払い、私たちは無料でONE PIECEを読める、という状況に近いです。

無料でONE PIECEが公開されたら読んでくれる人が増えますから、作品の知名度は有料の場合よりも高くなりますよね

科学論文も同様で、無料で公開される場合では、自分の行った研究について知ってくれる人が増えます。

 

漫画の例だと「なんで著者が出版社に金払うんだよ。そんな制度成り立つわけないだろ」となりますよね。

しかし、科学の世界では成り立ちます。研究者は出版した論文による収入で生計を立てているわけではないからです。

そのため、「できれば多くの人に自分の成果を知ってほしい」というモチベーションのほうが優位になります。

さらに、最近では研究資金を提供している団体が「オープンアクセスをする科学雑誌に論文を投稿すること」を義務化している場合が増えてきました。

NIH(アメリカ国立衛生研究所)などの公的な組織からの資金だけでなく、ビル&メリンダゲイツ財団などの私的資金などもオープンアクセスでの研究成果の開示を義務付けています。

 

研究の重要性は掲載時点ではわからず,その後の議論を通じて決まる

PLOS ONEという科学雑誌があります。こちらは、研究者らが設立した団体が出版している雑誌です。

「税金を原資として得られた研究成果は、無料で一般公開されるべきである」

という理念から設立されました。

研究論文のオープンアクセスに関しては以前から推進する活動があったのですが、出版業界がなかなか動かないことで研究者らが設立した団体というユニークなバックグラウンドがあります。

 

その中でも面白い点として

「研究手法が正しく、そこから得られる結論が妥当であれば掲載する。研究の重要性は掲載時点ではわからず,その後の議論を通じて決まる」

という理念もあります。

というのも、研究の業界にも流行があります。現在の研究トレンドをとらえた内容であれば掲載されやすく、外していれば掲載されにくい、ということもあります。

それに対する対抗としてこの理念を掲げているようです。

*2020年、2021年は当然ですが「新型コロナウイルス」が研究トレンドです。

 

オープンアクセスがもたらすもの

オープンアクセスが発達することで、サイエンスコミュニケーターも重要性が増してくるでしょう。

その研究成果が何をもたらすのか、何が新しいのか

を楽しく紹介できれば、研究に興味をもつ人が増えるでしょうし、異分野からのベンチャー企業なんてのも発達していくかもしれません。

論文がすべてオープンアクセスになった場合、次に求められるのはサイエンスコミュニケーターの質の向上かも知れませんね。

 

自称サイエンスコミュニケーターとして、これからも楽しく論文を紹介できるようにもっと頑張っていこうと思います!

今日もお読みいただきありがとうございました!

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