以前「ネアンデルタール人は私たちと交配した」という本の書評をさせて頂きました。
進化なう 少しの外見上の違いでパートナーをえり好みする鳥 鳥って絶対面食いだよね
今日Nature誌のホームぺージを閲覧していたら、再びネアンデルタール人との関係についての投稿がありました。
「ネアンデルタール人は私たちと交配した」の発売は2015年ですが、それからどれくらい研究が進んでいるのかまとめてみました。
「ネアンデルタール人は私たちと交配した」で紹介されていたこと
・私たちのゲノムDNAの中にはネアンデルタール人由来と考えられる配列が2~3%含まれる
・おそらく中東近辺でネアンデルタール人と我々の祖先が交配したと考えられる
・ネアンデルタール人以外にも、デニソワ人と呼ばれる異なる系統とも我々の祖先は交配したと考えられる
2015年以降に新たに分かったこと
・ヨーロッパでも45000年ほど前にネアンデルタール人とホモサピエンスの交配が行われた。その子孫はヨーロッパ人にはならず、東アジア人、ネイティブアメリカンになった可能性が高い。
Initial Upper Palaeolithic humans in Europe had recent Neanderthal ancestry
・ヨーロッパに定住していたホモサピエンスは約2万年前にピークに達した最終氷河期の到来によって消滅した可能性が高い。氷が溶けた後、改めて。ホモサピエンスが移住してきて現代ヨーロッパ人の祖先になったと考えられる。
両方驚きますね。ヨーロッパで交配したのにアジアに移動して、おそらく私たちの祖先になったとは。
2番目のと合わせて考えると相当当時のヨーロッパは寒かったんでしょうね。
3万年前に日本に人類が入ってきたと言われているので、ヨーロッパに現在の人類が定住するよりも日本に定住する方が早かったということですね。
アフリカから遠いのになんか不思議。
当時は現在よりも海面が115 mほど低かったと言われているので、それだけ氷があるくらい寒かったんでしょうね。
参考:wikipedia 後期旧石器時代
本日もお読みいただきありがとうございました!