前回の投稿がゴリラ、ボノボの行動についての論文紹介だったので、それ関連で動物の行動についての本を3冊紹介したいと思います。
前回の記事:ゴリラの世界でも養子文化があるらしい 動物を観察するフィールドワークも面白い
どれも面白かったので、ぜひkindle等で読んでみるのをオススメします。
1.身近な鳥のすごい食生活
鳥は私たちの最も近くにいる動物の1つすよね。カラス、ハト、スズメ、ハクセキレイ、季節によってはツバメ。一日に一度は見ることがほとんどかと思います。
あいつらって何食べてるんでしょう
カラスはゴミ散らかして人間の食べ残しを食べていますが、それ以外は?
ハクセキレイがアスファルトの上で何か探していますよね。たまに何かを食べる素振りをしたり。あれは何を食べているんでしょう。
この本では30種類の鳥の食べ物について紹介されています。30種類も?と思うかも知れませんが、意外とほとんどの鳥の名前は聞いたことがありました。それだけ実は鳥って身近なんだなぁと思いました。
これを読むと鳥をガン見するようになります。
2.カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?
カラスは、ハトはってまた鳥の本?と一瞬思われたかもしれませんが、この本では鳥に限らずアライグマ、サメ、ヘビ、チョウ、イワシ、タコなど幅広い動物の行動が紹介されています。
私たちは動物の外見や、一面的な行動でその動物を判断してしまいがちです。
イルカはかわいいし、水族館では賢い一面も見せてくれます。
しかし、あいつらかわいい顔して交尾の時は残忍な一面を見せます。
我々の知らない動物の一面が知れて非常に面白い本です。
ついでにこの筆者の書き方がかなりラフで笑えます。
ペンギンの目はアーモンド型である。虹彩は白かったり赤かったり。そして、その中心に、睨みつけるような小さな黒い瞳。漫画のキャラだったら絶対に極悪人である。あんな目で悪くない奴といったら、 R・田中一郎とサンジくらいしか思いつかない。リヴァイ兵士長は微妙な線だ
動物たちの奇行には理由がある ~イグ・ノーベル賞受賞者の生物ふしぎエッセイ~
あれ、この本絶版になっている・・・アマゾンで中古で買えます。
買ったとき1500円くらいだったのに200円で買えるのか・・・
私はタバコを吸いません。しかし、私が南アフリカで学生をしていたころはタバコを吸っていました。1967年5月9日は、私にとって印象的な日になりました。なぜかというと、クラゲを用いて煙草に火をつけたからです。この広い世界で、クラゲを使ってタバコに火をつけたのは私くらいでしょう。
(中略)
彼らは、傘が両凸のレンズの形をしています。採取した種のクラゲは体が特に透明で、太陽に向けるとある一転で焦点を結びます。その焦点にタバコの先端を持っていくと、煙草に火がついたのです。
さすが、”イグノーベル賞受賞者”のエッセイです笑。
ちなみに著者のVictor Benno Meyer-Rochow博士のイグノーベル賞受賞理由は
「ペンギンの排泄時にかかる圧力」です。さすが。
非常に楽しい本でした。見ると2も出ていますね。今度買ってみようと思います。
よかったらぜひ読んでみてください!!